花色の月


明美ちゃんに話す少し前。



『香澄って巨乳のかぁ?……なんで今頃んな名前が出てくんだ?』


「知花さまは知ってるのね?
教えて下さい。……那月さんとどんな関係にあった人なの?」


『……聞いて良いことなんて一個もねぇぞ?』


「分かってる。でも……今うちにお客さまとして来てるの。言われっぱなしって言うのも嫌なの」


『客っ!?

…えーっとなぁ……なっちゃんの初めての女…で、その後もライブハウスなんかで会うと、大概お持ち帰りされてたかなぁ…』


初めての女性……
まぁ、那月さんが女慣れしてる事は分かっていたけど、それはなかなか衝撃的だ。


『なっちゃんが、荒れてた頃をよく知ってる一人だけどなぁ。なっちゃんに恋心はねぇよ?顔もちゃんとは覚えてねぇんじゃねぇかなぁ』


まぁ、確かに覚えて無かったけど…

てか、普通忘れる?
初めての女性ってだけでも印象強そうになのに、しかも一晩だけの関係じゃないっていうのに…



「ねぇ、どんな人なの?」


『う~ん、どっちかって言うと俺の好みなんだけどなぁ?あいつはなっちゃんがお気に入りだったよ』


…どおりで、あたしの胸が小さいと何回も言ってくれる訳ですね。

あんなのと比べられたら、あたしの胸が可哀想。