花色の月


異国の山奥に不時着した飛行機は、無線機等が全て壊れていて、救助を要請する事が出来なかった。

…らしい。


幸い近くに集落があって、親切な村人のおかげで食べ物には困らなかったけれど。

言葉はまるで通じなかったそうだ。



やっと無線機の修理が終わり、現在地を特定出来たのが二日前。

桜ちゃんは空港に付いて直ぐに電話をくれた。



桜ちゃんを迎えに行った武さんが戻ると、旅館の入り口はお祭り騒ぎになった。


人手が足らなくなった為お迎えに行けなかったあたし達は、我先にと桜ちゃんに抱き付きにいく。


少し髪が伸びているけれど、思っていたより普通に元気そうだ。