「ただいま〜。」

「星来おかえり♪ねえ、ご飯の後さ、ちょっとあたしの部屋、来て?」


会社から家に帰ると、
お姉ちゃんに呼ばれた。


「わかったよ〜。」


どうしたんだろ……。

わざわざ部屋でなんて……。




――コンコンッ

「お姉ちゃん、入るよ〜。」


あたしは夕飯を済ませるとお姉ちゃんの部屋へ行った。


「あ、星来。ごめんね、疲れてるトコ。」


「気にしないでッ♪それより、どおしたの??」


あたしは、お姉ちゃんのベッドに腰を降ろして聞いた。


「ん〜。彼氏の事なんだけどさ……。
前に少し話し聞いてもらったじゃない?
だから、またちょっと相談しちゃおっかな〜って!」

お姉ちゃんは、照れ臭そうに言った。


彼氏の事………か。


あんまり聞きたく無いな……。


でも、お姉ちゃんがせっかくあたしを頼ってくれてるんだしね…。

それに、お姉ちゃんが幸せになれるように協力しなきゃね……。


「あたしでよければ何でも聞くよ♪」


「ん。あのね、最近あたし別れた方がいいかなぁ〜って思うんだ……。」


え!?


「何でよ!?こないだは、前向きなお姉ちゃんだったのに………。」


やだよ。

せっかく2人が幸せになれるようにって思ったのに……!

あたしはちょっとだけ、泣きそうになってしまった。