想われたくて…‐姉と私とあの人と‐

「お前には、本当に悪かったと思ってる。

俺が、あの時ちゃんともっと強かったら……。

俺は、お前に甘えてしまった。

でも……お前の優しさに惹かれたのも、事実だ。

好きになれるって……思った。

結果、好きになれなかったんだけど……感謝してる。

こんな俺を、2年間も想ってくれた。


お前は、イイ女だよ。

だから、きっといつかお前にも、イイ男と出会える日が来る。

運命の相手が、な。」





木下サンは……


木下サンなりに、


お姉ちゃんを大切にしていたんだね。




そこで、ようやくお姉ちゃんが口を開く。