想われたくて…‐姉と私とあの人と‐

「俺は、死んだアイツを忘れたいなんて思った事は……一度も無い……!

そりゃ……どうしようも無く、辛かったよ。

でも……居なくなったからって……

無理矢理想いを断ち切る必要が、どこにある!?

俺は……

俺は……ッ




この世とあの世で、遠距離恋愛をしていただけだったんだよ!!!!」





あたしは……



気付くと……



無意識に、木下サンを……





抱き締めていた。




だって……




木下サンの目に




涙が光っていたから……。