想われたくて…‐姉と私とあの人と‐

「ん……ッ」



「お姉ちゃんっ!」
「「実来っ!!」」



気が付きそうなお姉ちゃんに向かって、三人で呼び掛けた。


ゆっくりとお姉ちゃんの瞼が開いた。


そして、あたしの顔を見つけて……


「星来……!大丈夫!?」


何よりも先にあたしの心配をしてくれた、お姉ちゃんの言葉に、余計に涙が出る……。