「ゆっくりで、いいから。」

「…あたしのこと…イジメる…ひっく…ようになって…。それが…日に日に…うえっ…エスカレートしてっ。図書室に閉じっ…込められって…そこに…うぅ、何人か男子が…ふぇ…いてっ…無理やっり…ふっあ…うっ。」

「―ッ、もういい!わかったから!!」

「うっ…本当は今もっ…学校来るの…くっ、怖くって…。」

「もう、話さなくて良い!!」

リナのことを救ってやりたいって思ったら自然と体がリナを抱き締めてた。

「…大変だったな。でも、もう大丈夫だから。何があっても俺が守るから…。」

「ふっ、うっ…ん。先生…ありがと…うっ。」

「これ、俺の携帯の番号。何かあった時連絡して。それと、他の奴には秘密な。」

「…うん…。」





この時、俺は甘かったんだ。
どうして、放課後だからと安心しきっていたのだろう…。
誰もいないなんて、そんなことある訳ないのに…。