「じゃ、反省文原稿用紙3枚に書いて次に登校した時に提出な」

そう言って、2人に背を向けて相談室を出ようとする俺。

「はぃ?それだけ?」

後ろから間抜けな声が聞こえてくる。

「俺はお前等と違って暇じゃねんだよ。それとも何?お前等もっと怒られたいわけ?」

「げぇ、ヤダァ」

溜め息混じりに言うと、吉野が抗議の声を上げる。

「まぁそういうことだから、ちゃんと書いて来いよ」

再び声をかけて相談室を出て行こうとする。

「えっ、あっ、悠斗くん!一緒に文化祭回ろうよ」

「無理。タダでさえ山積みな仕事が、お前等のせいで余計に増えたんだからな」

宮里の誘いをバッサリと切り捨て、今度こそ相談室を後にした。