「やっぱり男から動かなきゃだめだよね。夏休みとかもあるんだしいつまでも6人じゃなくて2人で出かけたりしたいでしょ?」




「うぅっ。そういうしぃはどうなの?樹のこと?」




「はっ、な、な、な、何言ってるのかな?」




「しぃ、樹のこと好きでしょ?」




子犬めっ!反撃してきたな。
今のあたしに矢野の話題はタブーなのだよ。




「矢野はこまっちゃんでしょ。あたしは素敵な王子様が迎えに来てくれるの待ってるの」




プッ。我ながら恥ずかしい。でも洸にならこんなことも言えちゃうわけ。