「なんもしてないよ。ただ矢野に好きな人がいるならその子に勘違いされちゃ可哀想だなと思って。こまっちゃんが好きって昨日言ってたじゃん?だからあんまり話さないようにしようって思っただけ」




完璧。こまっちゃんは女の子らしい可愛らしいタイプだからきっとあたしが仲良くし過ぎたら勘違いするに違いない。



だから避けるという最もらしい理由を思いついたあたし。


それなのに頭がふわっと撫でられた。




「そんな気遣わなくていいから。 しぃはいつものままでいて」




顔は見れないけど声はスペシャル優しい。やめてよ。


そんなことされたら余計に好きになって同じ空間にもいられないくらい避けるんだから。