げっ。マジですか。


可愛らしい洸ちゃんの後ろから若干不機嫌な矢野が腕を組んでるのが見える。


洸の身長は160で矢野は178だからバッチリ姿が見えたよ。どうしよう。




「はあ。しぃ、何してるの?お弁当忘れたんじゃなかった?探し物は?」




「じゃ、僕は行くね。またお昼休み」




バカ!!洸がいなくなったら矢野と2人っきりじゃんかよ。


あたしの願いも虚しく洸は去って代わりに矢野が教室の中に入ってあたしに近づいてきた。



ヤバイ、ヤバイ。お願い。来ないで。
視線をお弁当にズラして箸を進めた。