「・・・いいんじゃねえ。それでしぃの気が晴れるんなら。ただし、オシャレしてくのは禁止な」



ピンとおでこを弾かれる。矢野はあたしの顔を見なかったけれど伝わってきた。


ありがとね、矢野。



あっという間にやってきた同窓会当日。オシャレになり過ぎないような格好をした。というかあたしにオシャレを求めるほうがおかしい。



今まで機能性重視、動きやすい服装を基準に考えてきたわけでそこに可愛らしさを求めてはいないからね。



矢野は許してくれたけどあの日からずっと素っ気なかった。



わかるけど目が合っても避けられるのはあたしが言えることじゃないけれど傷つくよ。