一生懸命伝えようとしてくれてる矢野。


正直、嫌だったとはあまり聞きたくなかったけど元カノと似てるから好きになったわけじゃないならそれでいいや。


矢野の心音心地いいな。



「でも、やる気のない俺にやたらと構ってくるし、屈託無く笑うし、気づいたらあんな女のことなんか忘れてしぃに夢中だった。あいつは最低な女でいい思い出もないけどしぃと出会ってしぃを好きになってからは忘れてた。


再会して最悪だったからあの後言ってやったよ。『お前と別れて最高の彼女に出会えたから感謝してる。後、似てないからお前みたいなやつと一緒にするな!!』って』」



すぐに言えなくてごめんなんて、バーカ。なんであたしみたいなのにそんなに必死になってるのよ。耳まで赤くなってるし。


ここから見上げるあんたの、矢野のその表情。忘れないよ。



あたしのこと本気で好きだって全身で伝えてくれてるね。