鬼、鬼だ。悪魔だ。ブラックデビルだ。ニヤニヤと笑いながらドアを開けるデビル一号。最悪だ。



下衆ヤローと子犬と更に・・・サル!!聞かれた。やられた。ハメられた。


あーっ!!もうありえんやろー!!



うわっ、サル顔真っ赤です。しかもあたしに近づいてきます。



あたし、無理です。避けます。



「じゃ、あ、あたし用事思い出したから・・・」



ヤバイ。ドアは塞がれている。窓、窓しかない。かぁーっここは2階かぁ。飛び降りたら痛いよなぁ。



まあいいや。なんとかなるやろ。窓の枠に手を掛けると思いっきり腕を掴まれた。そのまま引っ張られてサルの胸の中に。



「・・・ごめん。もう限界。しぃと二人になっていい?」