☆SUKI SAKE☆

「愛衣!!黙って聞いていたら何なのそれ!まるで、あたしが矢野のこと薄っぺらい感情でしか思ってないみたいな言い方なんだけど!あのね、ペラペラの薄っぺらい感情なら避けるなんて悩まない。元カノと重ねられたなんて落ち込まない。


苦しくて辛くて矢野のこと本当に好きなのに、そんな風に思われてたなんて・・・だけどもういい。そんなのどうでもいい。あたしが矢野のことを好きなんだ。避けて逃げてしまうけどそれでもそれは矢野にしかない恋愛感情なんだ!!めちゃくちゃ好きなの!矢野のことが!」




立ち上がって勢い良くまくし立てる。ん?気のせいか?愛衣はクスクス笑ってるし、ドアの外から気配がする。


待って、ちょっと待ってー!!




「・・・だってさ、樹ちゃーん!良かったわね。あなた愛されちゃってるわよ」