☆SUKI SAKE☆

「もちろん、愛衣がそれだけ俺を思ってくれている。好きでいてくれてる。だけどもう一つ、雫を悲しませたくない。だから愛衣は俺を許した。お前が、あのオリエンテーションでお前が俺ら全員に声をかけてくれたから俺たちは今もずっと一緒にいる。だから、その雫の勇気を大事にしたい」



「そんなの、そんなの関係ないよ。確かに愛衣が譲を好きだから許したのはわかる。でも、みんなの仲を壊したくないから愛衣はそんな辛い事実、一人で抱え込んでたなんて・・・」



「だから、だから俺は決めた。愛衣以外の女には一切無駄な話はしない。愛衣以外の女には優しくしない。愛衣が俺を許してくれたから俺は愛衣を二度と裏切らないって決めた」



それでか、譲があたしとすらあんまり会話しないのは。納得いったよ。



でも、やっぱりこんな 話を聞いてあたしは譲を許せない。