エロ銀二も、歩く凶器多聞も、おかしな人たちだとは思うけど……まあ、許容範囲だ。
謝罪を受けて、怒りのボルテージもすぐに下がった。
「よくよく考えてみれば、失礼なのはあの人だけですし。気にしてません。それに、絶対にいやなんて言ってしまって、すみませんでした」
真生に視線を向けつつ、頭を下げると、銀二がけらけらと楽しげに笑う。
「確かに! 失礼なのは真生だけだよな~」
「お前も抱きついたりしただろ……なにもう忘れてんだ」
「あ、そっか」
わちゃわちゃと言い合う弓削兄弟。
そして一方、なんだか言いたそうではあるけれど、特に何も口にしないまま、つーんとしている真生を見下ろしている多聞。
なんていうか……実に個性的な四人組だ。
