そりゃ、いきなり現れた私のこと気に入らないかもしれないけど、私だって同じだよ。
そんなこと私を前にして言わなくてもいいじゃんっ!!!
ムカツクムカツク!!!!
顔がいいからって、下手な女よりきれいだからって、偉そうに!!!!
気が付いたら怒りの導火線に火がついていたらしい。一歩足を踏み出し叫んでいた。
「わっ、私だって、本当はアイドルのマネージャーとかしたかったのに! だけど仕事だから、ここに来たのに、こんな失礼なやつらのマネージャーなんて、絶対にいやですっ!!!!!」
Saw Atのメンバーがびくっと体を揺らすと同時に、両手を耳に押し当てていた御子柴さんが、一歩前に出て、私と四人の間に体を割り込ませた。
「はいはい、喧嘩しないー」
そして体の前で腕を組むと、にっこりと笑って私と四人を見比べた。
「事務員でもやらせとけばいいって、失礼だよ、真生」
