なななななな、なんつー美青年!!!!!
横顔も正面から見た顔も完璧じゃないか!
まるで精巧に出来たアンティークのビスクドール。
長い睫に縁どられた瞳はアーモンドアイ。細く高い鼻筋に、赤い唇。
華やかで、品があって、けれどどこか影があって、不思議な雰囲気を持っている。
彼はソファーの背もたれに腕を置き、そこに顎を乗せ目を細めた。
「――俺は、反対」
はい?
一瞬フロアに静寂が満ちる。
「反対って……そういう問題じゃないだろ、マキ」
ゴリラ兄さんがたしなめるように真生を見下ろす。
「そうだぞ、いいじゃん、女の子は必要だってー。華だよ、華」
かるーい感じでのっかるエロ銀二。
(自分で言うのもなんだけど、この人生物学上女の人ならなんでもいいんだろうか。)
