――――……




「よくそんなヘッポコな志望動機でうちに入れたよね?」

「ヘッポコって……」

「ヘッポコじゃないなら、クソかな?」



真面目に答えたというのに、さらりとひどいことを言われて目の前が真っ赤になった。



「ちょっとー! カレー食べてる私にクソとか言わないでよ、クソとか!!!!!」



持っていたスプーンをパシーンと手元に置いて、立ち上がる私。

その瞬間、騒がしかったはずの社員食堂が、水を打ったように静まり返る。

それからすぐ、さざなみのように、くすくすと笑い声が広がった。



ああ……やっちゃった。



「うるさくして、すみません……」