別にいいんだけどね。





お互い白い服を着ているわけだろう?
むしろ皆そうだろ?


壁だって電気だって白いわけ。
床もね?



そりゃあ、
色のあるものを求めるさ。



「あ、男の子だー」
ヒラヒラと手を振るさわか。


「男の子のこと、明日には忘れてるかも」
しょぼんと言うさわかには申し訳ないけど、彼女は僕を思い出す一方なはずだ。忘れると思ってるのは今のうちだけ。

でも、そのことを言おうとはしない。


だって僕は
・・・・ん?

なんでだっけ


僕は彼女に、
僕を思い出してほしくないから。

理由は知らない・・・
じゃない

覚えてないけどね。





「男の子じゃなくて、宮沢ユウヤだよ」
「どうせ忘れるんです、いいじゃないですか。」


さわかは敬語だ。
誰が目上で誰が目下か、わからないから。


でも僕にはタメ口なときもある。
気を許してくれているということだ。