まずい病院食を食べるたび
体が弱っていく気がするよ。
「それは解るなぁ」
白ばっかの世界で生きてたらきっと
外には出られなくなっちゃうよ
「鮮やかな色彩を感じられないからね」
清潔で
消毒液の香りなんかが充満してちゃ、いけないの
本当は、ね。
だけど
私も男の子も
もう
消毒液の匂いにも
白い世界にも
まずい病院食にも
慣れちゃって
きっともう二人とも
外では生きていけないね。
「・・・さわかは、自分がもう外に出られないと思うから、そんなことを言うのかな?」
うん、そうかも。
何もかも忘れちゃってどうせ外にいけないの。
キチガイみたいになったまま生きていくの。
だったら、希望なんて無いってあきらめた方がよっぽど
「現実的で、希望があるって?」
そう。
だからねえ許してよ、男の子。
私は私を諦めて
さっさと残りの記憶を満喫したいだけ。
だからねえ許してよ、男の子。
そんなにおかしそうに
泣かないでよ、
男の子。
