遥「ただいま。亜莉沙。
待たせてごめん。」



亜「おかえり。遥斗。
待たせないでよ。」


やっと帰ってきてくれた。

待ってたよ。



遥斗。




遥「あ、あと夏希もいろいろとさんきゅーな。」


夏「いいえ。
あんたの言う通りにずーっと亜莉沙を守っといてあげたから。
この場所にもちゃんと来させてあげたんだかんね」


ん?

どーゆーこと?


遥「おう。
まじでここまでやってくれると思わなかった。」


2人の会話についていけない。


亜「ねぇー夏希も遥斗もなに話してんの?」



夏「ごめんごめん。
実はさ、うち遥斗が帰ってくること知ってたんだよね。
で、亜莉沙に言おうとしたら遥斗が驚かせたいから言うなって言ってたから。」


遥「お前、いった本人の目の前で言うなよ。照れんだろ。」



遥斗は顔を真っ赤にしてて、その顔を手でおおっていた。

こんな顔何回も見たことあるはずなのに遥斗が大人になって初めて見る顔に見えた。


それと...夏希のいってることが理解できない。

亜「どーゆーこと?
遥斗が帰ってくること知ってたの!?ってことはさっきクラス表見ててあたしが遥斗の名前見てたときのあのリアクションは嘘!?」



あることを思い出した。

夏希の将来の夢が...



女優だってこと。

あのくらいの演技、夏希にとっては楽勝だ。



亜「ってことは...あたし、騙されてたってことー!?」


遥・夏「うん!」


はぁ。

そーゆーことか。




新学期、早々あたしにとっては大事件だった。