『あの記事本当!!??』
『ナニされたの!?!?』
顔を赤らめ興奮する皆。
『あたしらの蓮君になんて事ぉお!!!!』
絶叫する真由子達・・・。
あたしが困惑していると、誰かがあたしを引っ張り、野次馬たちの群れから離れさせてくれた。
『おめでとう!!!冬嘉♪』
満面の笑みでそう言ったのは・・・柚だった。
「へ??」
おめでとう??
何が??
あたしがキョトンとすると、柚はすかさずこう言った。
『守谷君を誘惑できたんじゃん!!!』
!?!?!?
ゆゆゆ、ゆ・・・誘惑!?!?!
「あたしからじゃないしッ!!!」
あたしが赤面して言うと、柚は頭にハテナマークを浮かべた。
『え?
冬嘉からじゃないの・・・?
ま、とにかく勝負に勝ったね♪おめでと♪』
しょ・・・勝負?
あああああ!!!!!!!
そそそ、そういえばッ!!!
麗華ちゃんと"蓮を誘惑できたら勝ち"って勝負してたんだぁあ!!
『まさか・・・忘れてた??』
柚からの問に、あたしは静かに首を縦に振った。
『馬鹿!!!
もしかしたら守谷君が取られちゃう一大事だったんだよ!?!?』
いや・・・・あんな風な事されたら・・・忘れちゃうよ・・・
とまあ、↑はさすがに言えないけど。
『冬嘉ってばもう・・・。』
た、ため息つかれたしッ!!!
『でも勝って良かったね。
新聞だって証拠になるし♪
麗華ちゃんも見てるんじゃない!?』
あ・・・・確かに。
これで嘘ついてないって証明できるか・・・。


