ギュッ……
「っへ……?」
あたしは蓮の顔を見た。
しかし、蓮は先程と変わらず、前を見ている。
……蓮…
蓮はあたしの手を握り締めてくれていた。
その力はとても強くて…
少し痛いけど、蓮の気持ちが伝わってきて、凄く嬉しかった。
蓮はきっと…後ろの会話が聞こえて、あたしの気持ち分かったんだ…
………蓮…
さっきまでのモヤモヤが嘘みたいだった。
あたしは嬉しくて一人でニヤけてしまった。
蓮はそんなあたしに気付いて、あたしの方を向いて笑った。
二人で笑った。
その時あたし達は、離さないというように、お互いの手を強く握り締めた。
「ぃぎゃあああっ!!!!」
『冬嘉…まじでお前大丈夫なの?』
お化け屋敷に入ったあたし達。
しかし…
前から現れたお化けにかなり驚くあたし。
あたしはしっかりと、蓮の腕にしがみついている。
「こ…怖い…」
『大丈夫じゃねぇじゃん…』
でももう入ってしまったものは仕方が無い。
次々に襲い掛かるお化けたち。
「蓮ー!!やだよぉ!!!!」
恐怖の連続で、あたしの頭は混乱状態。
『俺が嫌みてぇじゃん。』
そう言うと蓮は…
チュッ
「っひゃ!?!?」
あたしの頬にキスした。
『これで怖くねぇだろ?』
自信満々に微笑む蓮。
……まぁ…怖くない…けど…。
ってあたし何思ってんの!?!?
そしてようやくあたし達は出口に着いたのでした…。


