『だから冬嘉にもしもの事あったら、危ないって思った。
…冬嘉が俺の傍いなければ、冬嘉傷つくこともないし…
それであんな事言った…
ごめんな……』
蓮…謝る事なの?
真実を聞いて、びっくりしたのと…嬉しさと…
あたしの事…そんな考えてくれてたの?
どうして……?
ありがとう…。
でもあたしはね…。
「蓮……」
『…え?』
「ありがとう…あたしの事…考えてくれて…
嬉しいけど、あたしは蓮と一緒に居たいの…」
蓮と一緒なら、あの3人なんて怖くないよ。
恥ずかしくて言えないけど、心からそう思うよ?
『……』
「駄目……?」
あたしが弱気になった時、蓮はあたしから体を離し、あたしを真っ直ぐに見つめた。
蓮の顔はあたしぐらいに真っ赤で。
ついつい笑ってしまった。
まあ、蓮はあんま見んなと言う風に、顔をそっぽに向けたど。
『…駄目なわけねぇ。
ありえねぇよ…。
ごめん…
俺どうかしてた。
あんな3人どうってことねぇよな……
俺が冬嘉守るから。』
………っ
ドクン、と心臓が大きく揺れた。
……蓮…。
「ありが…と…」
涙がまたたくさん溢れて、あたしの涙腺は壊れてしまいそう。
『俺も冬嘉が好き。』
「あたしもッ…」
そう二人で笑ったら、悲しみや不安なんて吹き飛んでいった。


