ってかいつの間に起きたのよ…
びっくりさせるなっ!!!
そんな振り回す強引さはまだまだ健在で。
もう蓮に何年も会ってなくて、やっと再会できたような気持ちになる。
『冬嘉…
泣いてるの、俺のせい?』
………っ。
分かってるんだったら、やめてよね。
「馬鹿!!
当たり前じゃん!!!蓮が泣かしたんだよ!!?」
視界がぐらついてきた。
途端、気持ちもぐらついた。
「あたし…気付いたら蓮の事ばっか考えてて…ッ
どうしてこんなッ…頭一杯になって…ヒクッ…」
『冬…嘉?』
「あた…あたし…ね…
蓮が好きなのぉッ……」
やっと言えた言葉。
でもあたしは体育座りして、蓮に泣き顔を見せまいとする。
泣いてるのもあるけど、多分あたしの顔…真っ赤だから見せたくない。
無言の蓮。
やっぱり駄目なの…?
不安が少しづつ募っていく。
蓮の顔…怖くて見れないよ……
『ほんと?』
やっと言葉を発した蓮は驚いた口調だった。
……っ
期待、してもいいの?
「だーかーらー!!!
そんなんで嘘つかないってば……」
こんな言い方で貴方に伝わるのかな?
こんな可愛くない言い方だけど…分かってくれるのかな……
あたしは自分に嫌気がさした。
その時………
ギュッ
「きゃっ…!?」


