**蓮side**
痛ってぇ~。
俺は今朝、病院に来ていた。
『なるべく安静にしなさい。部活を休んだほうがいい。』
眼鏡をかけた、人の心配より自分の頭の髪を心配をした方が良い年をとった医者が言った。
(↑最悪)
何で今、俺は病院にいるかって?
俺はサッカー部に入ってるんだけど、この間の練習中に怪我をしたから、コーチに病院に行けと言われて…
今日で3回目の通院となる。
朝しか行ける時間がないし、俺を診てくれているこのオッサン先生も午前中しかいない。
だから、朝に病院行って病院から学校に行くって訳。
「部活休むって…暇。」
俺は足組みをした。
(↑態度デカい)
『暇なのが怪我にはいいんだぞ?
そんなんで部活出ても、どんどん酷くなって…』
はあ。疲れる。
俺は部活がやりてぇんだっつーの。
『それじゃ次は土曜日に来て下さい。』
長々しい診察が終わり、俺はスクールバッグを持って病院を出た。
このまま直接学校へ行く。
会いたい。
俺の頭の中には、冬嘉が浮かんでいた。


