『まじ可愛い~』
『蓮の奴には似合わないっていうか~』
一人の男があたしの髪を触ってきた。
「ちょっ…何すん…!」
何この喋り方!!
何で触ってくんの!?
気持ち悪いっっ!!!
あたしは恐怖を感じていた。
廊下には誰もいない。
どうしてこんな時にっ!!
『海宝さんさぁ~、あいつなんかの何処が良いわけ?』
もう一人が、あたしの肩に手を回す。
「やめっ…」
触んないでよっ…!
『あいつなんかさあ、浮気してそーじゃん?』
どんどんあたしに近づいてくる3人。
やめてよ……
恐怖で声が出ない。
どうしようっ……
怖い…っっ……
更にもう一人に手首を掴まれ…逃げられない。
痛いよ…っ
怖いよぉ…っ
あたしの目にはいつの間にか熱い涙が溜まって、落ちそうになる。
心臓は恐怖でバクバクと激しく脈打つ。
嫌だよ………
男3人組に囲まれ、あたしは限界だった。
嫌…嫌…嫌……
誰…か…
……助けて……
その時、あたしの頭に思い浮かんだのは……
何故か蓮だった……。
『何してんだよ』


