次の日の一時間目。
数学の授業中。
先生が黒板にいろいろ書いていく。
けれど………
結局、あたしは蓮の事ばかり考えている。
どうして?
疑問ばかりが浮かび、頭から離れない。
しかも………
゛彼女が学校来たかどうか確認しなきゃ゛
そう言ってたくせに、今日の朝に蓮は来なかった。
学校休んでるのかな?
そういえばあたし…
蓮の電話番号も、メルアドも、誕生日も、血液型も。
……何にも知らない。
守谷蓮。
一コ下の一年生。
これしか知らない。
本当に蓮はあたしが好きなの?
だとしたら何で?
どこが?
だとしたら………
あたし返事してない。
考えてもないのに…。
もしかしたら、あたしが知らないだけで蓮…
傷ついてたのかな?
それはあたしの思い込みかな?
………話たい。
あたしは休み時間、蓮の所に行くことにした。


