体を覆っていたタオルが蓮の手によって、そっと剥がされる。
「あんま見ないでっ」
『ぷ……無理。』
幸せそうに笑う蓮を見てまた涙が溢れた。
あたしの涙を蓮は指で、そっと拭いてくれた。
『顔赤…』
そう言って蓮は、あたしの体をなぞる。
「…っ」
恥ずかしくて、あたしは唇を噛みしめていた。
『冬嘉の声聞かせて?』
「恥ずか…しいっ」
『……声聞かせてくれなきゃ、やめるよ?』
ニヤリと笑って動きを止めた蓮。
……意地悪っ。
「……やだ」
あたしが小さくそう言うと、蓮は優しく笑ってあたしの頭を撫でた。
だって今、凄く幸せを感じてるんだもん。
『やめる訳ねぇじゃん』
笑った蓮は、あたしの体に舌を這わせる。
「…んっ…」
頭がクラクラして、最高に幸せだと感じる。
『…気持ち良い?』
「……馬鹿…」
蓮があたしを酔わせる。
その甘い麻薬で……。
最高に大好きな愛しい人。
――
「此処あたしの部屋。」
結局。
あの後、蓮があたしとお風呂入りたいとか言ったから、何とか阻止して、今あたしの部屋。
一緒にお風呂は難易度高すぎるっ!!
あたしは赤くなった顔を冷まそうと、化粧水をつけた。


