『…嫌だ?』
嫌っていうか……
あたしは真っ赤な顔を横に振った。
『じゃあいい?』
「…で…電気消して!」
明るいし…恥ずかしい…
『無理。
冬嘉と喧嘩して…
今冬嘉といられるの…
凄く嬉しい……』
………蓮……
「あたしも…嬉しいよ…また蓮と居られる事…」
好きだもん………
『冬…嘉…』
蓮がそっとあたしの首筋を舐めた。
っ、
「……んっ…」
『………もう無理…っ』
「………」
あたしは静かにコクンと頷いた。
蓮はあたしを見つめると笑ってあたしを抱き締めた。
『……もう離さない』
「……っ」
涙が、出た。
今ここに蓮が居る。
以前は当たり前だった。
けど喧嘩したら、蓮は隣に居なかったね。
…でも…今蓮があたしを抱き締めている。
……奇跡だと思った。
「好…き…っ」
あたしは必死に蓮にしがみついた。
こんなに愛されてるなんて、あたしは最高に幸せ者だ。
『…知ってる。』
そしてあたし達は再びキスをした。


