『誰も別にお前がエロい事考えてそう~なんて言ってねぇよ』
………っ!
騙されたっ!!
『エロいのはどっちだよ。って事でご馳走様。』
何゛って事で゛って…
ってか食べるの早っ。
「いいよっ、あたしが片付ける!」
『いや、ご馳走になったし。』
蓮は自分のお皿を台所まで持って行った。
そして制服の腕をまくるとスポンジを手に取り、洗剤を付け洗い始めた。
…格好良いんだけど。
何か、家事する蓮も格好良いなぁ…なんて。
『冬嘉、早く喰えば?』
「あっ、そっか!!」
あたしは急いで口にカレーを運ぶ。
テレビもつけていない部屋に食器を洗う音が響いている。
何か…あたしの家でご飯食べて蓮がお皿洗ってるのって……
すっごく不思議なんだけど!!
そして、あたしは最後の一口を食べ終えた。
「ご馳走様っっ!!」
あたしは食器を持って台所へ。
「蓮、パス!!」
スポンジを蓮から貰う。


