あたしの後ろからメモを覗いてくる蓮。
『…お母さん承諾。』
ニヤリと笑う蓮。
っ、
だからーっっ!!
何なのこの母親~っっ!!
「…ありえない…!」
だって親もいないのに彼氏と2人きりを簡単に許すって…!
『お前が拒否しても無駄だよ?』
蓮は勝ち誇った目であたしを見た。
………悔しいっ!!
「お、お腹減ったね。」
『お、カレー作ってくれんの?』
「温めるだけだもん!!」
分かってるくせにぃ!!
今日…蓮のSが激しくない?(泣)
そう思いながら、あたしは料理の支度をした。
「はい、どうぞ」
あたしはキレたように(実際キレてますが)乱暴に皿をテーブルに置く。
『…何キレてんの?』
あたしの向かい側の席に座る蓮。
「あんたのせいっ!!」
『そ。いただきます。』
………っくそぅっ!!
どんな時も蓮が上手。
『………美味い。』
蓮はニコッと笑った。
………っ。
あたしが作った訳じゃ無いけどさ……嬉しい。
って!!
何でイラついてた相手にドキッとかしてんの!?
あたしは再び乱暴にお茶を飲んだ。


