真由子達、ギャルグループは、何故かあたしを睨んでくる。
見た事ある…。
真由子達が、蓮の周りにいたところ。
『答えてよ。』
あたしが何も喋らないことに苛ついたのか、催促する真由子。
「何もしてないよ?」
真由子が怒るとちょっと迫力あって怖い。
あたしの隣の柚も何だか怖がっている。
『何もしてないって事はないでしょ!?
冬嘉だって蓮君のこと、好きなんでしょ?』
………ええええ??
それを聞いて、何だか拍子抜けした気分。
「好きになんかならないよ~!あんな奴~!!」
あたしがそう言った時、真由子の後ろにいた子が、興奮気味に教室の戸の方を指さした。
それに気付いたあたし達が戸の方を向く……と。
『…名前で呼ばなきゃ、でしょ?』


