『……素直。』
「うるさい!!
普段から蓮よりは素直だもん!」
あたしがそう言うと、蓮は少し笑った。
っ、
蓮の表情、仕草の一つ一つにドキドキする。
そしてようやくあたしから離れ、歩き出す。
『てかまじで行きたい。
冬嘉の家。』
あたしは蓮の後を追う。
「何する気!?」
あたしは蓮をキッと睨んだ。
『そんなの分かってるくせに』
~っ。
…何っでいつも蓮が上かな!?
『ダメって言われても行くけど。』
「ばっ…馬っ鹿じゃないの!?」
そう言ったあたしが馬鹿だった。
『馬鹿?
それ俺に何回言ってる?
今度言ったら罰ゲーム』
ドS蓮!??!
でもでも!
…今日のあたしは少し違う!!
「馬鹿なのは蓮でしょ!?
正直に言ってるだけじゃん。」
ふんっ。参ったか!?
(↑何)
『冬嘉…誘ってんの?』
………っはぁ!?!?!!
「さっ…!?
何言って…!?」
『ボタン。開きすぎ。』
そう言った蓮は、あたしのYシャツのボタンを一番上まで閉めた。


