はあ……最悪。
先輩に石蹴って当たっちゃうなんて。
ついてない~~………。
(↑だからアンタが悪い)
重い足取りで教室に着き、中に入った。
「おはよ~~」
『あ。おはよ!
昨日どうしたの!!?』
柚が話しかけてきた。
………あ。
学校抜け出してきちゃったんだっけえ!!!!!
その事について何にも言ってないし……。
「何も!!!!!!!」
柚はしつこく聞いてきたが、あんな事喋りたくもない。
『てかさぁ~…
正直、冬嘉ってさあ、蓮君と付き合ってんの?』
あたしの背後から、突然声がしたので、振り返ると……
クラスの目立つ、派手なギャル系のグループにいる、真由子がいた。
ギャルなくせに、真由子という和風な名前であるのが不思議だ。
(↑おい)
自分勝手で、うるさい。
そんな理由で、真由子の友達のギャル系以外の人は、真由子達を煙たがっていた。
柚や、ギャルじゃない人達といるあたしにとっては、苦手な人。
あんまり喋った事は無いが、お互い呼び捨てしていた。
別に悪口言うつもりはないけど…好きじゃない。
『昨日、蓮君と何してたの?』


