心臓飛び出そう……
『顔、赤い』
「うん…」
『今日素直じゃない?』
「…うん。」
…うるさいな。
蓮が笑った。
あたしも笑った。
温かいぬくもりに、もっと涙が出そうになる。
この腕の中に居たら、もうどうだってよくなる。
蓮と居れれば。
それで良いの。
あたしの単純な心はね。
『…好き。』
「…っうん…っ」
涙が零れた。
何度涙を流しても、止まる事は無い。
すると蓮が、そっとあたしの唇にキスした。
………っ。
温かくて、とろけるようで、しびれそう。
あたしの心拍数は上がり、顔は熱を持つ。
…やっぱり麻薬だ。
あたしはそれの中毒だ。
深いキスに変わり、あたしの心臓は爆発しそう。
「んッ…ふぅ…」
甘い甘いキス。
苺みたいなのは、あたしじゃなくて、
蓮のキスなんじゃない?


