『嘘つくな!!
冬嘉がいじめられて、冬嘉は傷ついたんだよ!?
凄い怖い思いしたの!!
それで…あんたたちのせいで今、トラブルあるんだよ!?』
教室に響き渡る柚の声。
皆はシーンとしている。
…柚?
『…トラブル!?
それ、全部あたしらのせい!?』
真由子達は開き直っている。
『そうだよ!!
あんたらの!!』
柚がハッキリ言うので、真由子達は戸惑った。
『アンタら、自分がそういう事されてみな!?
守谷君が好きなら、そんな卑怯なマネすんなっ!!
そんなんじゃ守谷君にも嫌われるよ!?
そんな事も分かんないの!?』
「ゆ、柚……ありがと、もういいよ…」
『冬嘉!!
冬嘉がビシッと言ってやんなよ!!!』
「っえ?あ、あたし?」
真由子達はおとなしくなった。
クラスの皆は柚、真由子達、そしてあたしに注目した。
……よし…こうなったら…言ってやる!!
あたしは腹をくくった。
「蓮を好きなら、卑怯なマネはやめて。
正々堂々かかってきてくれるならいい。
そういう事されたらどんな気持ちになるか、よく考えて欲しい。」
麗華ちゃんみたいに、正々堂々、かかってきなさいよ。
あたしは真由子達を見つめた。
真由子達は、観念したようだった。


