『あたしは引っ越しちゃったからその後は分から無いけど…
多分彼女はそれから出来無かったと思う。
…まぁ何にしても冬嘉ちゃんはとっても愛されてるって事だよ』
…何か意外かも。
蓮ってあんな感じだから遊んでそうだったのに…
(↑失礼)
『アイツから告白するなんて無かったもん。
告白されるのが嫌だったみたいだし、キャーキャー言い寄ってくる女は嫌いだって言ってたしね。
冬嘉ちゃんみたいな子は初めてなんじゃないかな。蓮にとって。
あたしも、引っ越したからずっと一緒には居なかったけど…
あんな楽しそうな蓮、見た事無いよ。』
…嬉しい。
凄く、素直に嬉しい。
…梢ちゃんは蓮を好きじゃ無いのかな。
「じゃあ梢ちゃんはどんな恋愛してきたの?」
『あたしー?』
苦笑いみたいな笑顔をする梢ちゃん。
『あたしは…中学校から付き合ってた人と、引越しで別れちゃったの。
それから連絡取って無い…。』
悔しそうに、悲しそうに俯く梢ちゃん。
………あたし馬鹿だ。
何を言えばいいの?
あたし…いっつも自分中心だ…
梢ちゃんが蓮を好きだとばっかり思って…
『まぁ、もういいんだけど!!!』
じゃあ何でそんな悲しい顔してるの?
『じゃー冬嘉ちゃんは?
蓮が居たら怒るだろうけど、今居ないし♪
暴露してよ♪』
話を変える梢ちゃん。
………あたしは…


