『蓮はねー！
告白される事はあっても告白する事は無かったんだよ!?』
……そうなんだ…
ってか…
「…あのっ…蓮ってどんな恋愛してきたんですかね…？」
すっごい気になる…
聞いたら嫉妬するかもだけど。
『蓮はー…って、言って良いの？』
「うん!!」
『じゃ蓮には秘密で♪』
……やっぱり蓮の事…知ってるんだなぁ…。
あたしは頷いた。
『蓮は小学校の頃からモテてたな…
足が速くて、運動会でも目立ってたよ。』
変わらない…。
『中学校の頃に…
言って良いんだよね？』
…うん、聞きたい。
あたしは再び頷いた。
『中学校1年の終わり頃…彼女ができてた』
………彼女…。
『彼女から告白したみたいで…
でも、蓮から告白したのは、冬嘉ちゃんが初めてじゃないかな？』
………そうなんだ…。
『それで蓮はね、彼女を中２の途中くらいにフッちゃったの。』
「何でですか？」
『…ん～…それは分からないけど…
別れた後、尋ねたけど答えてくれなかった。』
パシャパシャと水面を揺らす梢ちゃん。
