「…蓮の馬鹿っ!!
もうあたしお風呂入ってくるから!!」
あたしはババッと洗面道具を持ち、さっと部屋を出た。
んも~!!!
直せばって何様!?
ってかアンタがその言葉遣い直せば!?
あたしはプンプンと怒りを表しながらお風呂へ。
『はぁー…』
体を洗って、外に設置された露天風呂の湯船につかる。
周りには、お婆ちゃん達が二人、お母さんと子供がいた。
岩に囲まれ、竹で周りが覆われている。
真っ黒な空に、綺麗な月が浮かんでいる。
…ってか…あたし達…
あああっ!!もうっ!!
お昼の事を思い出す。
…嫌でも思い出してしまう。
あたしは恥ずかしさで、バシャバシャと顔にお湯をかける。
………はぁ…
蓮ってば。
まだ感覚が体に残っているような…
…気持ち良かった…けどさ?
…ってあたし…!??!?!?
顔に熱が上がるのが分かった。
……これじゃいつものパターンじゃんかぁ…
結局あたしが勝手に怒ってるし。
でもああいう風に言う事無いじゃん!?
お婆ちゃん達が出て行った。
…部屋に戻ってどう接すればいいの?


