『調子悪い?』
蓮にそう尋ねられた時、あたしはハッとした。
「ううん!!全然!!
元気だよ!?」
いつの間にか、考えが顔に出ていたようだ。
少し微笑む蓮。
………?
『調子、良くさせてあげる』
!?
「…っへ!?」
………な、
蓮の顔があたしの顔へと近づく。
何ぃいい!?!??!
「蓮…待って!!!
今お昼だしっ!!」
『時間関係無い』
蓮はあたしの頬にキスを落とす。
………っ!
「待っ…蓮ってば!!」
『冬嘉のせいだよ?』
………へ?
「何が…?」
『止まらなくさせたの。
もう何言っても聞かないから。』
っはあああ!?!?!?!
「何言ってんの!?
ちょっ…」
『もう無理…』
真っ直ぐにあたしを見つめる蓮。
あたしはクラクラと目眩を起こしそう。
麻薬だ。
蓮の瞳は麻薬。
あたしをおかしくさせるの。
『………いい?』
ちょっと真剣な蓮の目。
冗談じゃ無いんだ…
何だかんだ言って、ちゃんとあたしの許可とってるじゃん。
゛無理やりはしねぇよ゛
……蓮となら良い。
怖くないと言ったら嘘だけど、蓮となら大丈夫。
二人の手は自然と繋がれる。
「……いい…よ……」
蓮がフフッと微笑む。
格好良すぎる微笑。
蓮が右手であたしの手をギュッと強く握る。
あたしも同じくらい強く握る。


