『もしかして、冬嘉…』


っ!!





「あっ!!
上着かけさせて!!」


蓮の言葉を遮るように大声を出す。




『…そこ。
ハンガーあるだろ?
俺の上着の隣。』



あたしはいそいそと上着をかける。


二つ並んだ大きい上着と小さい上着が、何だか無性に嬉しかった。







『でさ、冬嘉…』


ニヤッと笑う蓮。



何!?






『変な事考えてるだろ』





っうわあああ!?
やっぱり…ば、ばれた!!


だから何で分かるの!?





「へ、変な事…って!?」

『また分かんねぇの?』





保健室。階段の踊り場。


ギャアアアアッ!!!!!!






「っ分かります!!!
ってか考えてません!!」



『じゃ無かったら何でそんな顔赤い訳?』




蓮の顔が接近してくる。


!?





「…あ、熱いから…?」


『今、冬、だけど?』





あたしの髪の毛をサラッと撫でる蓮。


ヤバい!!これは…



危険度80!!!!!!!!
(↑え?)






『脱げばって言った時、何考えた?』
「ななな…な、何も!!」



今度は慌てるあたしの腕を掴む。



危険度90!!!!!!!!