蓮のキス魔、出現。
柔らかい唇が、あたしを捕らえて離さない。
小さい動きがくすぐったくて、あたしの体はビクッとさせる。
蓮の香りがする。
甘い、甘い…香り。
甘い、甘い…キス。
「……っふぅっ…」
あたしの体はカクカクと震えていた。
蓮があたしの背中に手を回し支えてくれている。
……ダメだってばぁ!
そして、ようやくゆっくりと唇が離れた。
『……全校生徒の前でのキスも良いもんだな』
∞∴℃§$★!?!?!?
「ふざけんなぁッ!!!!」
やっぱり、蓮には勝てないみたいです。
『では!!!
ここで、賞の発表をしたいと思います!!!!』
!?
と、突然すぎるだろ!
忘れてた……(汗)
突然の大声を出した実行委員長に驚くあたし。
あたしだけじゃないだろうけど。
クラスの出し物で何が一番良かったか、そして、一番良かったクラスには賞が贈られる。
…てかあんまりクラスに居られなかったし↓↓
でも!!
賞はとりたいよぉ~!!!
『優勝クラスは……』
どこからか、小太鼓の叩く音が聞こえる。
ドキドキ……
『1E!!』
っええええッ!!!?!?!?!
途端に、1Eの人達は飛び跳ねたり大声をあげたりする。
でも蓮は至って冷静で、まるで自分たちが優勝するのが当たり前、とでも思っていたようだった。


