『居たぞぉおっっ!!!』
野太い男の声が背後からしたと思うと、あたし達は引き剥がされた。
………んなっ!?!?!
あたしを掴んでいるのは柔道部?の女子。
蓮を掴んでいるのは、これまた柔道部?の男子。
抵抗できない…。
(てか痛い)
あたし達は訳も分からずに、そのマッチョな人達に連れ去られた。
…雰囲気ブチ壊し!!
何っで大事な所でいっつも障害くるかな!?
あたしはイライラして貧乏ゆすりしながら、マッチョな人達に「ここに待機して」と言われた場所に待機していた。
此処は多分、体育館の中の女子更衣室。
蓮は多分、男子更衣室に連れて行かれた。
………はぁ……
ついてない……
絶対占い12位でしょ!!!
…あのまま邪魔されなければ、きっと……
ってあたし何考えてるの!?
変態!!
あたしの変態!!!!
火照った頬をパチパチと叩いていると……
カチャ
!?
更衣室のドアが開いた。
そこに居たのは……
柚と麗華ちゃんだった。
「……はいっ!?」
思わず変な声が飛び出てしまった。
『よし、洋服は大丈夫かな。』
『じゃあ、あたしはメイク直します♪』
柚と麗華ちゃんの手には大量のコスメが握られている。
な、な、何ですか!?!?
近づいてくる二人に身震いしながらあたしは思った。
…一体、今日は…
何なのぉっ~・・・!?!?!


