―交代時間
今度はキャバ嬢役だったあたし達が他クラスへ遊びにいける。
『冬嘉~♪行こ!!』
柚はあたしを誘うと、一足先に外へ出た。
それを追ってあたしも外へ出る。
あたしは白のドレス、柚は赤のドレス。
うん…かなり目立つ(汗)
周りの視線が痛い。
『お、紅白じゃん。
おめでたいな(笑)』
そう言ったのは、あたし達のお店の前で客引き係をしている康輝君。
『お正月だよね♪』
にこっと笑う柚。
あたしはそんな2人を見る。
…何かこの2人…
お似合いだな……
あたしはふと思った。
背のバランスも丁度いいし、美男美女のカップルって感じだし…
…うん!!
お似合いだ!!
あたしは一人で納得。
『じゃあまたね~』
『おう、頑張れよ!!』
2人がそう挨拶を交わすと、康輝君は戻っていった。
「…何かさ…」
柚に話しかける。
『ん?』
「柚と康輝君って、お似合いだよね…」
『っへ!??!』
…その時、あたしはハッキリ見たんだ。
柚の顔が少し赤くなったのを。
…もしかして…柚…
「ねぇ…柚って…」
『と―う―かぁ!!!!!』
あたしが柚に問いかけようとした時、背後からかなり大きい声がして、あたし達はビクッと体を震わせた。
な、な…何なの!?!?!
あたしが驚いた心臓を押さえつけながら振り返ると…
『ハロー♪』
そこに立っていたのは…
あたしのお母さん。


