「………ッ…」
あたしが躊躇っていると後ろから友達が来た。
『冬嘉~ちゃんと接客しないと!!』
友達はそう言って強引にあたしの背中を押し、3人組の真ん中に座らされた。
『頑張って♪』
友達はそう言って去っていった。
友達は何も知らないから仕方が無い。
仕方が無いのだけれど…
友達を少し憎んだ。
またコイツらと関わるなんて………
3人組の真ん中に座らされたあたしは、ドクンドクンと心臓が震えているのが分かった。
怖い………
『海宝さんさぁ~冬嘉ちゃんって呼んで良い?』
『蓮とはまだ続いてるの?』
次々に浴びせられる質問。
でもあたしは答えられない。
ただただ、黙っているので精一杯。
『ねぇ、キャバ嬢なんでしょ。
ちゃんと接客してよ。』
3人組の中で一番チャラそうに見える男が、あたしの顔に自分の顔を近づけた。
「………ッ」
やめてよ。
やだよ。
゛俺が冬嘉を守るから゛
助けて。
誰か………!!!!
『てめぇら一体何してる訳?』


