「ほーら、お兄ちゃん!彩乃ちゃんが用事!!」 「え!お、おう!」 じとってあたしを見ていたお兄ちゃんの目が一気に輝き出す。 本当に彩乃ちゃんが好きなんだから。 「あ、彩乃?どうした?」 少し気取るお兄ちゃんをみてぷくくって小さく笑った。 それをにらむお兄ちゃんを見て、慌てて目をそらした。 携帯電話の向こう側から、彩乃ちゃんの嬉しそうな声が聞こえた。 お兄ちゃんを見れば、お兄ちゃんの顔も嬉しそうに笑っている。