あれ、なんだろうこの気持ち。 来てくれないのかな、って不安になる。 「真優!ごめん、遅くなった。 さっきまで先輩につかまってて。ごめんな。」 はあはあ、と息を切らしながら楽器ケースを机に置いた耀くん。 真優、って呼ぶ声に、胸がきゅんとする。 なぜだかわからないけれど。